コーヒー・茶・コショウなど、普段食卓で目にすることができるものが、世界史を大きく変えていったことを話題にします
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喫茶の風習がヨーロッパに伝わったのは、17世紀初頭のオランダの貿易と言われます。オランダは日本の緑茶をまず伝えます。17世紀後半になると中国の紅茶が主流になっていきます。
茶を呼ぶ2つの系統である「チャ」と「ティー」は、両方とも中国語の茶の呼び名が起源です。
「チャ」の呼び名は広東省を起源として主に陸路を通って東は日本、西はトルコやヨーロッパに伝わります。
「テ」は福建省での呼び名で、主に海路を通ってヨーロッパに伝わり、ティーの語源となります。
イギリスにはまず緑茶が伝わり、その後紅茶が伝わります。
紅茶の方がイギリスの水にあっていたらしく、18世紀の産業革命期には、一気に庶民の間にも広まっていきます。
イギリスにおける喫茶の風習は、もちろん植民地のアメリカにももちこまれます。
やがて18世紀、フランスとの戦争で戦費が必要になったイギリスは、植民地に高い税金を課します。
それに対するアメリカ植民地の反発は、やがてボストン茶会事件という象徴的な事件に発展します。
ボストン茶会事件に対するイギリス政府の高圧的な報復策はアメリカ植民地の反発を強め、独立戦争へと進展していったのでした。
紅茶がアメリカ独立を招いたと言われる所以です。