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食卓から変わっていった世界の歴史

コーヒー・茶・コショウなど、普段食卓で目にすることができるものが、世界史を大きく変えていったことを話題にします

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ハンムラビ法典第108条はビール酒場の不正を禁じた

ビール世界史紀行 ビール通のための15章 (ちくま文庫)

古代メソポタミアを統一したハンブラビ王は、 シュメール人以降の法律を取り入れて、後世『ハンムラビ法典』と呼ばれることになる法典を編纂しました。

この法典の特色は、有名な「目には目を、歯には歯を」で知られる同害復讐の原則と、厳重な身分法です。 メソポタミア文明を初めて築いたシュメール人の時代に、ビールはすでに人々にとってなくてはならないものになっていましたので、この時代ももちろんのことです。


法典の第108条に興味深い記述があります。

108条 もしビール酒場の女が、ビールの代金を穀物で受け取らず、銀で受け取るか、あるいは穀物の分量に比べてビールの分量を減らした場合には、その女は罰せられて、水の中に投げ込まれる。
最後のところは、溺死罪のことだとも言われています。


ビールを水で薄めて提供した場合は、「目には目を、歯には歯を」の原則に基づいて、水による刑罰だったわけです。 ビールが当時の人々にとって、以下に大切なものだったかをうかがわせる条文ですね。


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